古建築のひながた


古建築を精密に縮尺したものを

ひながた、
ひな型、
ひな形、
雛形
映し、

と云います。

古くは奈良時代に制作された元興寺の五重小塔などは雛形の最も初期のもので国宝。

有名な所では、明治政府が国家プロジェクトで欧州での万博用に制作した東大寺伽藍の雛形などは素晴らしく、今では東大寺大仏殿の大仏様の後ろ側に設置してあります。

さて現在、この分野の第一人者となっているのは京都の老舗である「株式会社さんけい」さん。http://www.m-sankei.co.jp/

近場の京都、大阪、奈良のみならず全国の博物館、公的施設で学術目的の縮尺を受注制作されています。
例えばこんなところです。
大阪 難波宮前期遺構模型 大阪歴史博物館              1/40 H7.10
大阪 大坂本願寺御影堂復元模型 大阪歴史博物館          1/25 H13.9
兵庫 唐招提寺伽藍模型 姫路文学館                   1/200 H2.12
京都 法勝寺伽藍配置模型 京都市(建都1200年記念事業)     1/100 H6.9
京都 平安京域復元模型 京都市(建都1200年記念事業)      1/1000 H6.9
京都 桂離宮庭園模型 修復 京都文化博物館             1/300 H8.10
京都 羅城門造営復元模型 京都文化博物館              1/30 S63.09
京都 平安京寝殿造模型(右京六条一坊五町) 京都リサーチパーク 1/40 H1.10
滋賀 安土城復元模型 安土町城郭資料館                1/20 H1.9
奈良 大乗院庭園復原模型 名勝大乗院庭園文化館        1/100H8.3
奈良長屋王邸宅復元模型 奈良文化財研究所 1/100H3.2


写真は羅城門復元でさんけいさん本社に設置してあります。

徹底した考証で完成されるひな形はCG復元と異なり完全です。


まさに「匠の技」の結晶でありかつ究極のアートと云えましょう。

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