奈良と映像コンテンツ

河瀬直美監督の作品「「殯の森」(もがりのもり)がカンヌ映画祭でグランプリ受賞!

おめでとうございました。

カンヌ国際映画祭 カメラド-ル賞を受賞した「萌の朱雀」(1996年、西吉野)の他、「 火垂 」(2000年、奈良)、「 沙羅双樹 」(2003年、奈良)と何れも奈良への愛着をベースにした作品を監督されてこられました。
http://www3.kcn.ne.jp/~kumie/

古典芸能発祥の地である奈良が実は映像コンテンツの舞台としてもうってつけなのは確かです。

ならまちにしろ、吉野の山奥にしろ、田原の田園風景にしろ、明日香にしろどこも絵になります。

さてそんな奈良を題材にした映像コンテンツは河瀬監督作品の以前にもあったでしょうか?

実は意外な世界級の作品で奈良は世界中にさりげなく紹介されていました。

それは60年代に世界中で放映され、いまだにリピート(最近までBSフジで放映)され続けている米MGM作品の「ナポレオン・ソロ」(The Man from U.N.C.L.E.)です。
第39話が「桜事件」で、敵のスラッシュ本部として東大寺大仏殿!が使われていました(笑)。

まさか奈良の県花が桜であることをハリウッドは知っていたのか。

映画で8本、テレビ作品で100本、メディアマーチャンダイズで大々的に成功した映像作品として、はしりだったこの作品で奈良の映像が使われていたのは驚きでした。
(もっともわたしはリアルタイム世代でなく、再放送世代で視聴した方ですが。。。)
http://www.amazon.com/Man-U-N-C-L-E-Robert-Drasnin/dp/ब०००६स्स्क़८ए

「風と共に去りぬ」や「ドクトルジバゴ」を撮影した第一級の広大なスタジオをふんだんに使ったこのような作品は今ではとても再現不能です。(ちなみに当スタジオは70年代のMGM斜陽で不動産開発に売却されてしまいました。惜しいことです。)

いくらデジタル化でスタジオを高機能化しても昔の大掛かりなセットのスタジオやホンモノのロケ地に勝るものはなかなかありません。

奈良には映像コンテンツの素材として素晴らしい場所が多く、映像作家や製作者の方面の方には是非、残すべき映像作品の舞台としてロケ利用してもらいたいものです。

あり得そうな推薦場所は、

若草山
奈良公園(飛火野の辺りなど)
東大寺旧伽藍跡地
柳生街道
奈良町(夜のシーンで是非)
高畑
山之辺の道
明日香
大台ケ原
・・・・

きりが無いのでここまで(笑)。


コメント

匿名 さんのコメント…
del-floria-春日さん、いつもブログを訪ねて下さり、有難うございます。

以前奈良テレビで、奈良きたまち(手貝町周辺)で映画ロケが行われていた、という話を聞いたことがあります。古き良きものが残る庶民的な町、という風情が良かったのでしょうね(寅さんは帝釈天、こちらは転害門です)。

さて、del-floria-春日さんにご提案いただいた「奈良国際映画フェスティバル」、「私のブログに書いていただいたアイデア」として、県の電子掲示板に載せさせていただきました。とても良いご提案ですので、反響が楽しみです。
※なら県民電子会議室(観光戦略)
http://www.kenminconf.pref.nara.jp/top.cgi?FID=forum6
あをによしこうじ さんの投稿…
どうも有難うございます!
さすが行動が早いですね!

たまに学会も奈良で開催されるようですが、奈良で映画祭というのは文化の香りにぴったりで是非地元で頑張ってもらいたいですよね。

高の原ではシネコンも出来、映画人口は着実に増えていきそうですし、1300年遷都イベントの一環で開始していくというのもいいかもしれません。

天気が良ければ平城宮跡や県庁或いは東大寺、興福寺で夜間オープンで上映なんていうのも趣向として面白いかもしれません^^。