「歴女」×「天地人」の盛り上がり

白石城にてみやぎテレビ(日テレ系)の収録。田中アナが「ズームイン朝」で「歴女」を取り上げる予定でした。


白石城大櫓最上層の高欄からの蔵王眺め

白石城ひながた。ずんぐりした櫓ですが華灯窓に高欄とディテイルは典雅な造りになっていました。

白石城ひながた。本丸累上の隅にあるのはどちらかと云えば徳川系の城というより桃山時代の豊臣系城郭に多いパターンです。(大坂城、名護屋城、伏見城、岡山城、広島城。。。)


「天地人」ブームは凄い。

「風林火山」の時はおそらく盛り上がっていたのは山梨と長野の一部だったと思いますが、今回は地域の拡がりで格段の違い。

地元の新潟は当然として、上杉が謙信の時代では達成できなかった120万石になった会津若松はもちろん、山形、宮城と周辺地域全般で「天地人」にあやかったマーチャンダイズが。

JR東も「天地人」ゆかりのスポットを多く営業圏内に抱え、積極的なパッケージ商品を出しています。
http://www.jreast.co.jp/tabidoki/tenchijin/index.html

東京駅構内でNHKドラマの出演者フォトまで貼ってあったのには驚き。
まさかNHK×JRのコラボがここまで発展するとは。

まさにメディア発のマーチャンダイスで市場が創造されたわけで地元にとっては大いなる恵みでしょう。

これが一時的ブームかというとどうやらそうでもないような。

というのはいわゆる「歴女」ブームというのも同時に進行しているため。
丁度、白石城を訪ねたら、日テレ系のみやぎテレビが「ズームイン朝」で「歴女」を取り上げ、現地で収録中でした。

田中アナに「いまさら歴女ブームを取り上げるなんて遅くないですか?」と尋ねたら、「いえいえ、これで第三弾です!」と返されてしまいました(笑)。
http://www.mmt-tv.co.jp/zoomin/takeda_nikki.html

白石城は伊達領内で普通では知名度の低い片倉氏の居城ですが、吉野桧を使って復元再建しておりりっぱな天守閣が絵になっています。

実は大坂夏の陣で関東軍側で出陣した片倉小十郎は大坂方の真田幸村の遺児(梅)を保護して引き取ったとのことで戦国美談のひとつになっています。(資料館では経緯を映画化して上映)
見込んだ男に戦場で娘を預けるとは。。。

「歴女」は草食系男子が多くなった現代、むしろ、歴史上の男子に憧れるという女性のようです。

ちなみに神田の「時代屋」集計では「歴女」の人気ランキングは、

 1位 真田 幸村 
 2位 伊達 政宗
 3位 直江 兼続
 4位 石田 三成
 5位 上杉 謙信
 6位 織田 信長
 7位 武田 信玄
 8位 前田 慶次
 9位 豊臣 秀吉
10位 徳川 家康

とのこと。
教科書というより歴史時代小説やGameなどのコンテンツで題材になりやすい人物が上位に来るようです。
もはや信長に憧れる、なんていうのはちょっと時代遅れ?

奈良は城跡はそれなりにりっぱですがやはり歴女の追っかけとなるような人材に乏しいところが残念。
石田三成重臣の島左近や豊臣秀長、足利義昭、松永久秀、筒井順慶&柳生一族といったあたりが奈良ゆかりの人達なのですが。。。 

ともかく、ピーチバニラアイスクリームが最高に美味しかった白石でした。

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