吉之介の暴走

実は年始でなく昨年年末近くのこと。

吉之介がちょっと暴走することがありました。

ことの始まりは堀内公園への散歩でした。

この公園には砂場があってそこにはネットがかぶせてありました。

夕方で日も暮れ、誰も遊ばない公園ほど寂しいところもありません。

しかしそんなことに構うことなく砂場に跳躍した吉之介は何とネットの上で野生化？しました。

というか単に背中をネットにこすりつけ猛烈とカラダをくねらせ、背中を掻くようにくねらせ続けたのでした。

まあ、いいか、と見ているとネットにこすりつけている内に吉之介にくぐりつけてあるベルトが上手い具合に脱げて。

ちょっと吉にも驚きだったようです。

リード・ベルトがあっという間に外れ、フリーの身になってしまったのです。

それからはもうこの３０ｍ×５０ｍ四方もあろうかという暗闇の公園がひとり吉之介のドックラン化してしまったのです！

本人にもこのシチュエーションは新鮮だったらしく猛然と走り周り始めました。

まさに暴走状態。

しかしここが吉之介の慎重なところですが決して公園の外に飛びだそうとせず敷地内で繰り返し行っては戻り、戻っては行くという走りを続けるだけでした。

こういう時は追いかけても意味がないので傍観するしかありません。

そのうち時間が１０分ほど経過して、こちらが逃げるフリをすると追いかけてきて、そこで「待て！」とコマンドすると立ち止り、素直に御縄になってくれました。

いやはや緊張の１０分でした。。。

何しろ一見オオカミとそう変わらず、獲物を見つけるや容赦はしない筈ですから。

毎週日曜夜、大河ドラマの前にＮＨＫが放送している「ダーウィンが来た！」は動物好きなら見逃せない力作ですが丁度今週は「オオカミ特集」でした。

オオカミの子供の習性があまりにも甲斐犬の子供時代の戯れ方と似ているので驚きでした。

公園の真ん中でリードから外れた甲斐犬を見たらきっと「オオカミだ！」と叫ばれていたことでしょう。

公園のネットには要注意です。。。