東大寺修二会after御松明(1259年目)

2010年で1259回目(つまり1259年目)となる東大寺修二会(しゅにえ)。
お松明が終わり、観光客が過ぎ去った後は静寂そのもの。

東大寺伽藍は真っ暗闇。
境内には人影はほとんどなくシカがじっと縄張りで休んでいる時間。
暗闇のなかにポツリポツリと照明があり、修二会が延々と続いています。
二月堂ではこんなに輝いているとは。。。

修二会は長い行で観光客が大勢ではやすお松明が終わってからも本番が続きます。
http://www.nantokanko.jp/gyoji_syunie-timetable.html
この日は三月十四日の二十三時。

韃靼(だったん)という激しい行が堂内から聞こえてきます。
法螺貝の音も勇ましく響き、それでいて声明はまるで音楽のような。
これこそ修二会でしょう。

しばし時間が経過するのを忘れてしまいました。
誰とも出会うことなく二月堂からくだり、大仏殿裏の講堂跡まで歩きましたが広い堂宇のせいか小径では静寂そのもの。

まるで奇跡的な時間と空間です。
これから春の到来ですがどんな1年になるか楽しみ。
それにしても二月堂からの夜景は最高に素晴らしい。。。
浄夜に浮かび上がる巨大な大仏殿の甍と遥かかなたの生駒山の屏風のような姿。
これに匹敵する夜景はベネチアのサンマルコ大寺院前かプラハのカレル橋からの眺めぐらいでしょうか。

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