天壇公園(祈年殿、皇穹宇)

 天壇は中国最大の祭祀建造物群で、手前が回音壁で有名な皇穹宇(こうきゅうう)。
一番奥が祈年殿で皇帝が豊作を祈願するところ。
いずれも、丸い瑠璃瓦の屋根が特徴的。
見事な艶かなと目を凝らして観察しましたが、かなり藍色が色褪せてきています。
五輪直前にはピカピカだったそうですが。。。
屋根の反りが日本と中国とでは随分異なりますがこの円形屋根も大きな相違点でしょうか。
日本では円形といえば古墳時代の円墳や前方後円墳あるいは法隆寺に多数残されている百万塔(ミニチュアの木造塔)です。
中国では明、清の時代と随分最近まで円形重視だったのでしょう。
この円形屋根は技術的にかなり難しいと思われます。
軒先に近づくにつれ瓦のサイズも大きくなり重さ負荷で屋根が垂れ下がりやすくなるところでしょうから。

 藍色瑠璃瓦屋根が特徴的。
皇帝の建造物は屋根に黄色の瓦ですが天につながる祈年殿は藍色。
この色は天に対し従順であることを意味しているとか。
そういえば大坂城天守閣の屋根の瓦や壁面も藍色だったような。
1889年に落雷で焼失したらしくその後の再建とのこと。


こちら(下)は承徳にある普楽寺。
天壇に倣った構造の建造物とのことですが中には歓喜仏が祭られており、五穀豊穣の祭祀目的というより原始仏教(チベット仏教)の拝殿でした。
ちょうど清朝末期の西太后のドラマが放映で、現地でも話がでていました。
http://www.nhk.or.jp/subaru/special/index.html

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