晴れの場としての東大寺大仏殿



一見、妖しげで曜変な照明で浮かび上がっている東大寺大仏殿。
実は、今では何の違和感もないコンサート会場となっている大仏殿です。
ちょうどこの時はさだまさしさんのコンサートでした。
そもそも大仏殿での法要では天平時代の古例に倣うと賑やかな芸能を奉納する場所でありこのようなコンサートはごく当たり前かもしれません。

恐らくこれだけ賑やかにコンサート、イベントが大仏殿で開催されるきっかけとなったのは近年では昭和大仏殿大修理落慶法要からだったかと。
といっても昭和55年ですから随分と昔です。
ちょうどさだまさしさんが30年前に初めてコンサートを大仏殿で行った時以来です。
当時は関西で宝塚歌劇と人気を二分していたOSK(大阪松竹歌劇)が落慶法要でラインダンスを奉納披露したということで随分と注目されました。
昭和55年10月、東大寺大仏殿昭和大修理落慶法要レビュー奉納とのことでTV、新聞、メディアでは随分賑わった記憶があります。
大仏殿の基壇が舞台としては打ってつけの広さ、大きさ、高さで音響効果も大仏殿回廊のお陰で絶大だったということでしょうか。
もちろん視覚効果的にもまるでコロッセオのような。

これからも大仏様がニンマリするような晴れのイベント場所として賑やかな場であり続けて欲しいものです。
また、親会社が松竹から近鉄に代わり、その近鉄が撤退して再生にチャレンジしているNew OSK 日本歌劇団にも、又、さだまさしさんにも頑張ってもらいたいものです。
そして、平城遷都1300年で注目度が高まってきている南都の諸寺、興福寺や元興寺、薬師寺、法華寺、新薬師寺、西大寺、唐招提寺他と数え切れないですが晴れの場としても今後期待したいところです。

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