奈良教育大の遺跡保存

http://www.nara-edu.ac.jp/ADMIN/SECRETARY/sinyakusi-ji_sympo20100124.html

空前絶後の発見があった奈良教育大敷地。
その後、この世紀の一大発見となった新薬師寺旧金堂についてはシンポジウムや番組制作などがなされています。
NHKではBSハイビジョンで特番が製作された他、歴史秘話ヒストリアでも光明皇后にスポットを当てた番組で取り上げていました。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=400&date=2010-12-08&ch=21&eid=13221
年末にはアンコール放映までも!

現場となった奈良教育大ですが流石というべきか、しっかり遺跡保存に向かい、新校舎の建設は、大学の南の広大なサッカー場の一部を充てることにしたようです。
広報もしっかりしていて、番組放映の前などには告知も頂きましたし、シンポジウム・講演会を通じて情報公開も積極的に実施されています。
今では現地は土が埋め戻され、現地には旅行客がちゃんと理解できるようパネル表示されています。
大学内には資料館もあって発掘時の詳しい状況も説明されているようです。
以下の写真で見ればこの水路より左側に空前絶後の規模の金堂が建っていたわけです。
右側は道路を隔てて、関西電力の保養所と高畑本薬師の住宅街。
住宅街では調査は難しいかもしれませんが、関西電力さんなど、保養所建て替えの際はしっかり、地中調査を実施し、奈良時代の遺構を確認してもらいたいものです。


さしあたって奈良教育大附属の小学生の遊び場が増えたというより(私たちの時代だったらそうなっていたでしょう)、シカの縄張りが確保されたというべきかもしれません。
周辺の高畑本薬師町は写真美術館や新薬師寺があって実はこだわりの奈良ファン旅行客が多い処。

将来的には周辺の調査と、究極的には基壇の復元を期待したいところです。
こんな凄い遺跡を目に見えない形にしておくのは全く惜しいことですから。。。

コメント