住みたい処ランキング

なんでもランキングしたがる日本経済新聞のPLUS1。
今回は「住みたい都道府県は?」。
日本能率協会総合研究所との協力で小学5年から中学3年まで対象に実施した由。
さて順位は、以下のとおりでした。

1位  沖縄
2位  今住んでいるところ
2位  東京
4位  北海道
5位  神奈川
6位  京都
7位  千葉
7位  大阪
9位  静岡
10位 奈良
11位 兵庫


三大都市圏中心に人口集積地が全般的に上位となっているのはなるほど。
また、今住んでいるところと選択する子が多いのは意外に現実的。
リゾート地としての憧れという意味では人口が県庁所在地人口で32万人しかいない沖縄も理屈の上ではわかりやすいところ。
千葉を選択する子が多いのは「ディズニーランドがあるから」。

上位の都道府県は沖縄を除き、全般的に県庁所在地人口は100万人を超すところが多いのですが(静岡は浜松市と静岡市を合わせるとして)、唯一、奈良は県庁所在地人口が36万人と少なく、住むキャパシティの割合には人気があるというところでしょうか。

修学旅行で良い印象だったということかもしれません。

大人向けでは「住みたい町」ランキングなるものもありますが、成長するに従ってどう趣向が変化するものなのか興味深いところ。

今回発表された国勢調査では人口の動きでこの5年で東京都、千葉市、横浜市などは3-4%前後で伸びている一方、大阪市、神戸市などは1%程度の伸び。
京都市や奈良市などはほぼフラットです。
他方、三大都市圏周辺以外の地方はマイナス幅著しく惨憺たる状況です。
恐らく、若い人口が伸び悩む地域としっかり定着している地域とでは町の活力の二極化がさらに勢いを増して進んでいくでしょう。
国政頼みでないしっかりした地域特性のある運営策による活性化策を期待したいものですが地域資産は長い年月をかけて蓄積されるものですから今更慌ててももう手遅れの所がかなり多い印象です。
もっとも無策に近く、地域行政ガバナンスに?がかつてついていて長年続いていた保守政治が崩壊した葉山町は4%近い伸びでした。。。

奈良はコンクリートジャングルのようにならず、眺望を壊す高層建築を徹底的に忌避して、古都としての佇まいをしっかり維持していくことでブランド価値を保全していくしかないでしょう。
もちろん寺社や史跡の復元、維持はしっかり今までとおり続けていかなければなりません。
将来の子ども達が奈良をどう見てくれるのか、楽しみにしたいものです。

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