楽山大仏

週末の土日を使っての中国本土視察。
香港からチャイナエアで2.5時間の飛行で成都に。
躍進著しい都市として今の注目は、北京や上海、広州でなく、成都、重慶、武漢といった内陸都市なのでこの目で一目確認することにしました。
成都ではなるほど凄いエネルギーでした。
でもそれと同じくらいの迫力を感じたのは成都からバスで2時間弱の楽山(Le Shan)大仏。

713年に建立が始まり809年に完成していますので奈良の東大寺大仏とほぼ同じ時期です。
日本の奈良東大寺大仏がハイテク鋳造技術の塊であるのに対し、こちらは巨大岩山まるごと彫刻であり、いかにも対照的で面白いと感じました。

やはり中国は成都の街中も遺跡もスケールが違います。




 こちらは観光客の状況。
いくつか感じたことは、

・団体グループツアー
個人旅行はほとんど全く見かけず。
わたしと2-3人居た外国人程度です。
団体は同じシャツを着ていたりプレートをつけていたりするので一目でわかります。
常に団体引率者がスピーカーで説明しているので場所によっては喧騒な雰囲気になっています。
それでも中にはポツポツと小グループ旅行客も。
自分でプランを立てて動くというのはまだまだこれから先なのかもしれません。

・年齢層の特徴
日本でも最近では京都、奈良はシニアというより若い人も結構増えていますがここ中国の観光地は圧倒的に20代の観光客が多いのでは。

・消費
観光地にはまだまだ物販店が整備されておらず消費しようにも買えるモノが限定的。
ガイドブックなどもほとんどなく折角の観光客も結局、お金を落とせるところがあまり多くない印象。
ずいぶん日差しがきつい所でしたが、日傘、サングラス、帽子といったアイテムはまだまだ普及余地が全然進んでいないようです。

・外国人観光客
圧倒的にまだまだ少ない。
世界遺産でもあり奈良の東大寺大仏に比肩すると思いますが外国人観光客は1%にも満たない印象。
成都には外資系のホテルが進出しておりパッケージ旅行もそれなりにありそうですが中国人観光客と比べれば外国人インバウンド客はまだまだなのでしょう。




それにしても大仏様を真正面から拝むことがこれほど大変なところはないでしょう。

山のてっぺんまで登りそこから大仏様脇の急崖の階段を下りないと礼拝位置には辿り着けません。
またあまりにも巨大な大仏様なので全体像を拝むにはクルーズに乗船しなければなりません。
古代にはこんな便利なクルーズもなかっただろうし、急崖の梯子・階段もなかったに違いありませんから一体どうやって拝んでいたのか疑問です。
ひょっとして巨大な秘仏で遥か500メートル以上は離れているいる向こう岸からでないと拝めなかったのか。。。
謎です。

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