ファンタズミック!と奈良采女祭(うなめまつり)

http://www.tokyodisneyresort.co.jp/tdr/movie/#/tds/shw/shw_fantasmic

ディズニーシーのFantasmicの評判が良く、ディズニーリゾートは絶好調なようです。

水と火と音楽そして映像の組合せの祭典として屈指の出来栄えです。

ディズニー名曲の数々と迫力ある映像仕掛け、センターオブジアースの噴火炎とのコラボなどTDSの人工海はまさにこのために造成されたのだと合点できる内容です。

さてこのような水上のショーとしてはどんなものが原型としてあるのか考えてみましたがやはり奈良にありました。
奈良の猿沢池で行われる「采女祭」(うねめまつり)です。
http://narashikanko.jp/event/index.php?m=d&id=107&mm=9&fy=&fm=9&fd=&ty=&tm=9&td=&ky=&ar=&th=&sum=&det=&vi=&submitbtn=1

この猿沢池は人工的に造成された巨大な池です。
造成されたのは奈良時代の749年。
場所は平城京を見下ろす景勝の地にある興福寺の堂塔の麓です。
2隻の管弦舟(龍頭・鷁首)が猿沢池をめぐり、花扇が池に投じられるという趣向です。
見どころは管絃船の儀。

中秋の名月のもと、十二単姿の花扇使らが乗った2艘の菅絃船が、雅楽を奏でながら池をめぐり、秋の七草に飾られた花扇を水面に浮かべるという祭典です。

人工湖を舞台に水と火と音楽と景色(中秋の名月)がポイントとなる祭典であるという意味で現代のファンタズミック!と相通ずるものがあるかもしれません。

ところでこの采女は福島県の安積(あさか)の里(現在郡山)出身でもあったようです。
実は福島県郡山市にも采女神社があり、やや異なった采女伝説があり、盛大な「采女祭」が毎年行われています。
そういう縁で奈良市と郡山市は姉妹都市になっています。

思えば奈良は年中行事が多く、芸能祭典のルーツそのものです。
今後もディズニーリゾートからは様々なエンターティメントショーが提案され続けるでしょう。

そんなショーのルーツ・共通性を古都奈良の行事に見出せるのは面白く、歴史の継続がある日本ならではでしょうか。

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