興福寺眺望



興福寺五重塔は古都奈良のランドマークのひとつ。
東大寺七重塔や元興寺塔など興福寺五重塔より規模が大きい塔もありましたが現在では焼失して存在しません。
若草山や東大寺大仏殿がランドマークとの見方も当然成り立ちますが、

1)都市のランドスケープとしては尖塔が一般的には象徴(プラハにおけるプラハ城、ウィーンにおけるシュテファン大寺院、NYのエンパイヤーステートビルその他)
2)興福寺は旧奈良市街のほぼ真ん中
3)古代・中世を通じて奈良権力の中枢だった

ことから興福寺五重塔こそがシンボルタワーとの見方が成り立ちます。
戦後の昭和になって時の勘違い知事がむきになって興福寺北側に県庁を造ったのもそういう背景があったからでしょうか。

このようなランドマークを眺望する場所としては高過ぎず、低過ぎず、遠過ぎず、近過ぎず、と揃っていないといけません。
今やクラシックで重厚な南都銀の屋上はそういう意味では理想的な眺望ポイントかもしれません。
鉄田さん有難うございました。

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