二尊院に残る桃山の香り

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奈良と京都の紹介が交互で楽しいJR東海のCM
今回は紅葉の馬場として有名な京都二尊院。
総門は伏見城からの移築です。
 御香宮神社に移築された伏見城門とほぼ類似した形式で安定感があります。
 桃山時代の城郭の門はバリエーション豊かで見ていて飽きません。
特に名護屋城から仙台城に移築した大手門など入母屋形式で素晴らしい風格だったようです。
丸の内にあるオフィスからは江戸城の各門が近くでその気になればいつでも見学できるのですがどうも規格統一型の城門は好きになれません。
 こんじまりしていますが飛騨高山城は桃山文化屈指の城郭だったようですがその遺構を今に伝える雲龍寺鐘楼門など素晴らしいバランス、デザインです。宝形屋根が美しい凛とした門です。
 桃山文化の総本山ともいうべき存在だった大坂城や伏見城は残念ながら今では屏風などでしかうかがい知ることはできませんが意外にその系譜の建造物は移築などで残っています。
 こちらは故藤岡通夫教授が設計した伏見城天守閣
石落があったかどうかはわかりませんが素晴らしいデザイン、バランスでこれこそ桃山時代の象徴だったのだろうという姿、格好です
 

コメント

サキピー さんのコメント…
鳥羽伏見合戦で薩摩藩が陣取った御香宮神社に行きましたが、豪勢な門に驚きました。伏見城からの移築だったのですね。江戸期のお城に比べると桃山時代のお城は金閣、銀閣の名残が見られて見てて楽しいです。
あをによしこうじ さんの投稿…
確かに江戸時代の典型的な高麗門なんかと比べると桃山時代の城郭建造物は典雅な雰囲気ですね。
ついつい天守や櫓、石垣ばかりが注目されそうな城郭ですが、意外なポイントで遺構があるので要注意です。
飛雲閣など伝聚楽第ですがまさに城郭建築×数奇屋建築のコアかもしれません。