紅葉の鎌倉2012

 http://www.kamakura-zuisenji.or.jp/muso/index.html
NHKの「美の壷」で取り上げられた瑞泉寺。
実は秋の鎌倉ならここは絶対に見逃せないとひそかに思っている場所です。
夢窓国師の作庭としては、京の天龍寺、西芳寺、美濃の虎渓山永保寺や甲斐の恵林寺が知られていますがこの瑞泉寺の庭園もまた傑作のひとつでしょうか。
 室町時代には消滅してしまった鎌倉公方の菩提寺として建立されたようですがよくぞまあここまで持ちこたえたものです。

 二層の方形屋根がなかなか好ましいバランスです。




 下山して鎌倉八幡宮の斎宮前。銅板屋根のシンプルさが美しいと思いました。
こちらは妙本寺
意外に奥行きがあり寺域としては鎌倉では広い部類でしょうか。
鎌倉には日蓮宗のお寺が多い印象ですが弾圧された日蓮の系統のお寺が多いとは不思議な感じがします。
 ちょっと驚いたのが永福寺の基壇の復元。
鎌倉市なかなかやります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%99%E6%9C%AC%E5%AF%BA

二階堂という地名は実はこの永福寺からとか。
平泉の寺院を見た頼朝が鎌倉でも大寺院をと、発願したのがきっかけで建立。
奈良の新薬師寺もそうですがこのような大寺院跡地は後々まで言い伝えが残り、決しておかしな開発、占拠などされないものなのでしょうか。
敷地がしっかり確保、保存でき、基壇が復元されるとは素晴らしいことです。
京都や奈良と違って文化財の継承で、地勢上、歴史の成り行き上、ハンディが多い鎌倉ですが是非、世界遺産目指して史蹟の発掘、保全、復元他、古都に相応しい取り組み頑張ってもらいたいものです。
 

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