世界遺産登録落選の鎌倉

 あれだけ街を挙げて頑張っていたのに世界遺産登録申請が事実上認められず落選となった鎌倉。
本当に残念です。取り組みに向けて盛り上げて来られた関係者様の落胆振りはメディアでも取り上げられ、見ていて本当にお気の毒としか申し上げられません。
古都という観点では京都、奈良があまりにも歴史遺産の蓄積があり過ぎ、比較するのは酷というものでしょうか。
また武家の都と定義しても、世界の識者からすると姫路城や大坂城、熊本城のような武家政権がピークを迎えた頃の文化財の方が分かりやすかったのかもしれません。

せめて執権政治の現場や鎌倉公方の館なりがそれなりに残っていれば違っていたかもしれません。
それでも湘南という独特の地勢に恵まれ、関東では稀な文化集積を誇る鎌倉は世界遺産に漏れたとしても今後も日本の観光地としては栄え続けるでしょう。
世界遺産でなくても観光地としての賑わいはこれはこれとして日本ならではの文化かもしれません。
また鎌倉は観光地の周囲の住宅地のクオリティの高さ、住民の文化度の高さなど他都市が真似しようにも真似できない蓄積がありこれがむしろ本来の都市としての魅力でしょうか。
 文化遺産としてなかなか評価されづらいかもしれませんが材木座の光明寺のような観光中心地から離れた史跡の方がむしろ本来の鎌倉らしい雰囲気なのかもしれません。
この光明寺の仏塔や背後の山からの景色など独特です。
むしろそっとしておいた方が良いかも。
京都は京都、奈良は奈良、そして鎌倉は鎌倉とそれぞれユニークな良さがあり世界遺産であろうが、なかろうが、それぞれの素晴らしさを地域住民がしっかり自覚して後世に残していこうと努力し続けることが肝要でしょうか。

 
ところでニッポンの犬、和犬などは奇跡的に太古の血統を維持しており、こちらなどは世界遺産級かと思うのですがいかがでしょう?

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