東大寺東塔復元プロジェクト始動

東大寺七重塔「東塔」復元に向けていよいよ始動でしょうか。
古代といっても奈良時代から室町時代にかけて存在していた巨塔復元は心躍るテーマです。
北野氏の精緻なイメージ図はなかなか興味深く、これは文献通り100Mの高さとしているようです。
春日大社塔や法隆寺、薬師寺のように裳階や高欄の造りはなるほどと思われる復元図になっています。
将来的にはやっと本来の奈良らしい風景に一歩前進できそうな予感です。
できればせめて3階(30Mぐらいの高さ)までは拝観料高めに設定して公開して頂ければと。
相当の建設コストになるでしょうし政府補助は無いでしょうから日本全国からの寄進期待でしょうか。
以下引用記事。
奈良市の世界遺産・東大寺境内の発掘調査や整備に関わる専門家は21日、奈良時代に建立された後、焼失した七重の塔「東塔」のイメージ図を、発掘調査の成果を踏まえて作成し、公開した。高さを約100メートルと想定し、巨大な外観を赤い色で表した。
 作成したのは、古代建築や考古学の専門家による「東大寺東塔建築についての検討会」。
 検討会によると、塔が縦に間延びして見えるのを防ぐため、各階にある高裳階(欄干)を複雑な造りにし、1階部分の屋根の下には裳階と呼ばれる装飾屋根を付けて外観を工夫。主要部材は、古代の寺院や宮殿で一般的に塗られた赤色とした。
 東塔跡の発掘調査では、塔の土台に当たる「基壇」の規模を確認し、1階部分の柱の間隔や、塔に入る石段の位置が判明。イメージ図にも反映させた。奈良時代に造られた元興寺の五重小塔(国宝)も参考にした。
 東塔は高さ約100メートルとも約70メートルとも伝わり、正確な高さは不明。西塔と一緒に大仏殿の両側に建てられたが、1180年の平重衡による南都焼き打ちで焼失。鎌倉時代に再建されたが、1362年に落雷で再び焼け落ち、基壇の跡だけが残っていた。
 東大寺はイラストを基に、塔の模型をつくることも検討している。http://www.sankei.com/west/news/161221/wst1612210073-n1.html

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