300年ぶり興福寺中金堂落慶法要


歴史の瞬間に立ち会えたような興福寺中金堂落慶法要。
300年ぶり8度目と。
東大寺大仏殿に次ぐ国内第二の規模の木造建築での再建、壮大です。
(平城京大極殿とほぼ同サイズながら若干大きいようです。)

関係者の皆様の長年に渡るお取り組み、本当に大変だったと思いますが今後数百年、千年につながる偉業でしょうか。

昔のような国家、摂関家のスポンサーはなく、近世寺院のような宗派檀家制度もなく、地元奈良には大企業スポンサーも、人口もなく無いことだらけでハードルの高い再建事業だったかと思います。
そんな中で難事業を成功させられたのは多川管主の祈り、行動があってこそだったのでしょうか。

思えば90年代後半から、日本生命日比谷劇場ビルでの定例の多川管主の法話講演から地道に奈良と東京で勧進お取り組みがあり、5年前の東京国立博物館での阿修羅展で一挙に弾みがついたような印象です。
そんな中で微力ながら少しはこの再建の一助に加われたのは嬉しい限りです。









天平時代の景観への回帰、これから徐々にお取り組みですがとりあえず、明治時代くらいまでは立ち戻れたかもしれません。

平成のこの時代、動かない現金、箪笥預金に箪笥株券、滞留した資金で投資も消費もいまひとつでせいぜい製造業の海外進出と国内インフラのメンテぐらいにしかお金が動かない困った時代です。
しかしながら心ある人々による寄進でこんな素晴らしい復興が可能とはまだまだ日本もけっしてすてたものではありません。



源頼朝が東大寺大仏殿落慶で奈良に上京した時は嵐雨の中、鎧兜で法要に参列されたとか。
今回は晴天続きで本当に良かった。
東京からのゲストにも気持ちよく奈良見物頂けました。
次は薬師寺東塔修復落慶、そしてさらには東大寺七重塔再建まで漕ぎ着けることができれば。。。



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