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文藝春秋から発刊の「プリンセス・トヨトミ」。
マキメワールドの新作です!
大阪人ではありませんがまさに読みたかった作品です。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A8%E3%83%88%E3%83%9F-%E4%B8%87%E5%9F%8E%E7%9B%AE-%E5%AD%A6/dp/416327880X/ref=cm_cr_pr_product_top
万城目学さんの「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」はそれぞれ素晴らしかったですがこの作品もまた壮大な虚構がベース。
今回はまるで上沼恵美子のセリフ並みに大ボラですがその虚構は全然気になりません。
これぞ大人のための知的ファンタジーでしょうか。
登場人物達の名前が松平、真田、橋場、鳥居・・・そして旭!となっているところは話の展開もそうですがちょっと歴史がわかっておれば「くすくす」笑わざるを得ません。
そういえば「鹿男」でも登場人物が藤原先生、長岡先生、難波先生、堀田イト(イト国)と古代史版で凝っていました。
その中で堀田イトと同じ剣道クラブの先輩が佐倉という名前でした。
恐らく佐倉城の城主が堀田氏だという組合せを踏まえたのだと思いますがこのような「遊び」の世界はますます進化しています。
とは云えやはり素晴らしいのは起承転結の転以降の驚きのハナシの展開。
ハートフルストーリーとしての出来映えはまさに万城目ワールドならでは。
人間が生きていく上で大事にしないといけないものが何であるかを問い続けている万城目氏の人に対する暖かい目線、視線が心地良いです。
「鴨川」の大学生のクラブ活動、「鹿男」の剣道部活と続きましたが今回は、会計検査院が舞台というのも意外感がありましたがちゃんと学校も出てきます(笑)。
ともかくめちゃくちゃ面白いです!
ちなみに「鹿男あをによし」の登場人物も「プリンセス・トヨトミ」に出演?しています(笑)。
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