奈良ホテルと富士屋ホテル

最近でもリバイバル映画が多いオードリー・ヘップバーン。
オードリーと日本の縁といえば奈良ホテル。
一週間も滞在されたとか。「奈良の休日」を堪能されたのでしょうか。
http://ameblo.jp/avocom/entry-11106680521.html
http://www.narahotel.co.jp/

さて同じ時代の大女優といえばグレース・ケリーですが富士屋ホテルに宿泊しています。
もっとも映画「トコリの橋」の中のセットでの話ですが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%81%AE%E6%A9%8B
 唐破風があちらこちらに多用されているのが富士屋の特徴です。
 食堂入り口も唐風で大胆なデザイン。(奈良ホテルは純粋桃山和建築志向で唐破風は使っていません。)
 花御殿は入母屋の屋根がりっぱです。客室が地形を利用してタテの構造なのが富士屋で横にゆったり展開しているのが奈良ホテルでしょうか。

奈良ホテルと並ぶクラシックホテル双璧として雰囲気は申し分なく見応えたっぷりです。
下手をすれば下品で悪趣味になりかねない城郭風御殿建築を上手く地形に合わせて設計しているところは感心してしまいます。http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/touroku_yukei_koukai/012.html
外国人観光客が期待する日本の観光宿泊施設とはまさにこのような処なのでしょう。
それにしても複雑な設計です。
グレース・ケリーはセットの中で迷子にならなかったのでしょうか(苦笑)。
 これなどまるでお城の櫓のような。
 屋根瓦の巨大さは御殿建築以上の迫力です。
日本文化へのオマージュが満点で京都の地図があったり、金閣の精巧ひながた(恐らく金細工)があったり。
内装、外装ともに洋風を受け入れながらも最大限に日本建築を活かしたクラシックホテルは明治、大正の歴史遺産かもしれません。
奈良ホテル、富士屋ホテル以外にもクラシックホテルが現役文化遺産として稼動しているところはあり、今後、Visit Japanで日本のアピールの為にも末永く活躍してもらいたいものです。
日光金谷http://www.kanayahotel.co.jp/nkh/index.html
軽井沢万平http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E5%B9%B3%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB
蒲郡クラシックホテル
http://www.gamagorich.com/room/top.html

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